旅行中に読了したのだが「物語」として非常に面白く、この勢いで感想を書いて
しまうと冷静な考察ができないと思い、ちょっとこの一週間落ち着いて色々考え
た。
先に言ったけど「物語」として非常に面白い。読書素人の自分でもスラスラ読め
て、上下2冊のボリュームある作品なのだけど、飽きなかった。
キーワードは「心」。
口下手(書き下手?)でうまく表現することができないんだけど、自分の心の存在
を如何様にするか。そういう部分が焦点なんだと思う。
あと自分の中で気になったところが、暗闇。
あそこの部分で心と体、心と神経、心と意識、なにかしらの「つながり」について
考えさせられた。あそこの自問自答ぽいドロドロした感じすき。
この作品は数年後もう一度読んだほうが考えさせられそう。仕事に明け暮れて、
心を失って感動もしないが平和で静かな生活に慣れてしまった自分にこの作品
を読ませたい。感動しない、愛も感じない毎日を過ごしてることを「生きている」と
言ってしまっていいのか、と。
まずそうならないように気を付けなければ。心は失いたくない。
学生の頃と変わらない勢いで遊びたい。心だけはteenのままで。
とにかく、自分を根本から変えてくれる何かと出会いたい。
感動して手がニコチン中毒の人みたいにブルブル震えるくらいの経験がしたい。
「そんな経験しても結局何も変わらないよ」と君は言う。
もちろんそうだ。いつだって自分は何も変わっちゃいないと気付く。
だがそれは大した問題ではない。
その経験こそ、その心こそが、大切。
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